こんにちは、つむむです。
数年前にファストファッションの課題について話を聞く機会があり、それがきっかけで洋服の買い方やリサイクルについて意識するようになりました。

その界隈で
「ザ・トゥルー・コスト」
という映画が話題に。
今回のブログは、ファストファッションと最近注目されているエシカルファッションについてまとめてみました。
安くてたくさん、ファストファッション
ファストファッションは、最新の流行を採り入れながら低価格に抑えた衣料品を、短いサイクルで世界的に大量生産・販売するファッションブランドやその業態のこと(Wikipedia より)
1998年にユニクロのフリースブームやZARAの出店がはじまり、2008年にH&Mが銀座に1号店を出店したことで本格的にブームになっていきました。

オシャレな服が安く買えるのがいい♪

国内の洋服供給量は
1990年の20億着に対して
2010年には40億着になったよ
一方で購入単価は約半分に…
(経産省資料 p.12より)
約5週間で企画から販売までやるスピード感
一般的なファッション業界では1シーズン前に企画や生産量を決めていくそうです。
一方でファストファッションは、シーズン中に流行っている服を企画から販売まで一貫して自社で行うのが特徴。

自社で完結するから約5週間で新商品を低価格でお店に出せるのね
ファストファッションの問題点
ファストファッションには、私たちがトレンドの服を安く買える恩恵がある一方で、環境問題や人権問題などが深刻化しています。
環境問題
ファストファッションは大量に生産される一方で大量に廃棄されています。
生産、洗濯、廃棄のどのシーンでも環境へ影響を及ぼしています。

数字で見る一例は、
- ジーンズ1本作るのに約7,600リットルの水が必要
- 世界の水質汚染のうち約20%がファッション業界(染料など)
- 洗濯により衣服から毎年50万トン(ペットボトル500億本分)のマイクロファイバーが海に流出
- 毎年、世界で約3,000億着(製造された衣類の約85%)が廃棄
- 廃棄される衣服のうちリサイクルされるのは約20%
- 廃棄した衣服の焼却などにより人間活動によって排出されるCO2の10%をファッション業界が輩出
人権問題
ファストファッションは生産コストを下げるために人件費の安い国に工場を設置しています。
雇用が創出されるいい面もありますが、行き過ぎたコスト削減で劣悪な雇用環境となり労働力の搾取が問題視されます。

2013年4月24日にバングラディッシュで縫製工場が入居している商業ビル「ラナ・プラザ」が崩落し、1,000人以上が死亡する事故が起きてしまったんだって。
(Wikipedia「ラナプラザ崩壊事故」)
この事件をきっかけに雇用環境の見直しが図られるようになりました。
知的所有権の侵害
ファストファッションは次々と新しいアイテムを投入するので、大手ブランドのデザイン盗用が問題視されています。

消費者としてはあまり気にしてなかったけど、お店側は深刻な問題だね
人と地球にやさしく、エシカルファッション
エシカル(ethical)とは、「倫理的な、道徳的な」という意味。
2010年ごろから注目されはじめ、先ほどのラナプラザ崩壊事故(2013年)で問題視されるようになりました。

エシカルファッションには、次の10個の定義があるよ
1.Countering fast, cheap fashion and damaging patterns of fashion consumption
(ファストファッション、安い使い捨て型のファッション消費に反する)2.Defending fair wages, working conditions and workers’ rights
(生産において労働者の賃金、権利、労働環境を守っている)3.Supporting sustainable livelihoods
(動植物の持続可能性をサポートしている)4.Addressing toxic pesticide and chemical use
(有毒農薬や化学薬品の使用の問題に取り組んでいる)5.Using and / or developing eco- friendly fabrics and components
(環境に優しい素材を開発、または使用している)6.Minimising water use
(水の使用量を最小限にしている)7.Recycling and addressing energy efficiency and waste
(リサイクルやエネルギー問題、ゴミ問題に取り組んでいる)8.Developing or promoting sustainability standards for fashion
(ファッションにおけるサステナビリティを作りだし、それを広めようとしている)9.Resources, training and/ or awareness raising initiatives
(新たな取り組みを人々に知らせ、解決策を広めようとしている)10.Animal rights
Sustainable Japan HPより引用
(動物の権利を保護している)

例えば、化学肥料や農薬を使わないオーガニックコットンを使う、産地や製作者と公正な価格で取引する、ということ
ところで、エシカルファッションに賛同している人にエマ・ワトソンがいました。

美女と野獣の衣装はエシカルファッションのものだったんだって!

さりげなく、エシカルファッションが浸透してきているのでしょうね。
ファストファッションのエシカルへの取り組み
何となく違和感があったのが、ファストファッションVSエシカルファッションという構図。

ファストファッション業界だって、何もしてないワケないよね?
なぜそう思うのかというと、グローバルに事業を展開している巨大な企業は影響力も大きいので、国際的なNGO団体が取り組みを監視しているから。
>> ZARA の取り組み
>> H&M の取り組み(英語)
>> ユニクロ の取り組み
>> GAP の取り組み(英語)
>> しまむら の取り組み
ZARA、H&M、ユニクロ、GAPは、調達先を監査・公開したり、洋服のリサイクルを実施するなど、取り組みをしていました。
しまむらは、HPに品質管理や物流について書いてあるものの、サステナビリティの視点ではまだまだやることがありそうです。
まとめ

ファッション業界は課題はあるものの、取り組みは進展しているね
Youtube で検索した時にトップページに出てくる再生回数は「プチプラファッション」だと1万以上(60~70万以上もあり)に対して、「エシカルファッション」だと1,000~6,000台。
これを見ると、ファストファッション業界がエシカルな取り組みをするのは大事だと思いました。
私たちにできること

着なくなった服は、捨てる前にリサイクルや寄付を考えてみよう♪

自分に合わなさそうなのに「限定価格」とか「流行りだから」で衝動買いしないようにしよう♪

1~2回しか着ない服を減らすために、洋服レンタルを活用しよう♪
ファストファッションでもそうでなくても、誰かが洋服を作っていることはたしか。
1着1着を大事にしていきたいですね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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